地球環境基金助成事業
世界へ広がれ!日本のアクション
“サバ州”STOP地球温暖化防止センター設立

世界へ広がれ!日本のアクション

マレーシアでは温暖化対策の環境教育が全く存在していませんでした。
資源産出国であることから生活の中でエネルギーに係る費用も安く、エネルギー使用に関する意識も希薄でした。
これまで現地で活動中の環境教育ネットワークの活動分野は生物多様性と3Rに限定されているため、地球温暖化に関する知識やノウハウはほとんどなく人材も不足していました。

マレーシア政府の表明

2020年までにGDP当たりの二酸化炭素排出量を
対2005年比で40%削減する

マレーシアに温暖化防止センターを!

マレーシアは、2020 年までに GDP 当たりの二酸化炭素排出量を対2005 年比で40%削減すると表明しています。
本事業は平成28年度よりマレーシア サバ州を対象に、民生家庭部門での加速度的な意識・行動変容の促進を目指して、日本国内で成果を上げている温暖化防止活動推進センター(以下、センター)の設置・キックオフを図るものです。
あきた地球環境会議では、サバ州環境局と連携し、3年間にわたって活動を続けてきました。

2016
(H28年度)

  • サバ州センター設置・スタートへ向けた活動
  • サバ州でのセンター活動に資する人材育成
  • サバ州センター基盤整備
8

サバ州を訪問し、サバ州センター設立に向けて活動

サバ州地球温暖化防止活動推進センター(以下:サバ州センター)の設立推進メンバーがマレーシア サバ州を訪問し、サバ州センター設置・スタートへ向けた活動を行いました(平成28年8月4日~11日)。

「サバ州地球温暖化防止活動推進センター設立準備委員会」の設置

日本の環境団体及び行政、サバ州環境局(EPD)等で構成される「サバ州地球温暖化防止活動推進センター設立準備委員会」を設置・開催し、サバ州環境局とのMoU(Memorandum of Understanding、合意書)締結に関することや、活動計画について協議を行いました。

サバ州関係者を対象とした知識研修会の開催

サバ州環境局、環境団体、教員等を対象に、日本のセンター機能についての理解促進とIPCC(気候変動に関する政府間パネル)に関する知識研修を行いました。

日本での学校向け地球温暖化防止モデル授業の紹介として、秋田市地球温暖化防止活動推進員がサバ州内の小中学校5校(SMStellaMaris.KK、SKStellaMarisKK、SMSTMichael、SKPenampang、 SMKTmanTun Fuad)にて地球温暖化防止を啓発する授業を展開しました。アンケート結果によると、ワンガリ・マータイさんが提唱する日本の「もったいない」という言葉が強く印象に残った生徒が多くいたようでした。

2

サバ州環境局関係者が秋田を訪問

サバ州環境局、環境団体、教育関係者等5名が訪日し、国や自治体による気候変動対策に関することや学校現場での環境教育の取組等について学びました(平成29年2月6日~11日)。
秋田市では、秋田市環境部を訪れ相互理解を深めると共に、秋田市内の学校で行われた環境講座を見学しました。
訪日メンバーによる本研修の理解度は100%を達成し、日本の温暖化対策の取組や環境教育の重要性について理解を深めたようでした。また帰国後は、サバ州センターが独自で温暖化防止に関するワークショップを全10回開催し、参加者は当初予定人数を大きく上回る1,500名でした。

3

2017.3.24 MoU(Memorandum of Understanding)締結

サバ州および連邦政府とMoU(Memorandum of Understanding, 合意書)を交わし、サバ州環境局内へセンターデスク設置準備を完了しました。
事業実施地域でのこれらの活動が継続し、他の州などへの面的な広がりや、マレーシア政府としての取り組みに発展すれば、社会的インパクトと、同国の温室効果ガス排出削減目標達成にも貢献し得る取組となることが期待されます。

2017
(H29年度)

  • サバ州センター設置・活動定着へ向けての知識習得と重要性理解
  • サバ州でのセンター活動に資する人材育成
  • サバ州センター基盤整備と運営
9

サバ州を訪問し、サバ州センター本格稼働に向けて活動

サバ州センター推進メンバーがマレーシア サバ州を訪問し、サバ州センターの活動定着及び関係者の人材育成、また日本とマレーシアの高校生による環境教育プログラム構築を目的とした活動を行いました(平成29年9月3日~11日)。

「サバ州地球温暖化防止活動推進センター運営委員会」の開催

初年度(28年度)に設置したサバ州センター設置委員会を運営委員会として同メンバー構成で引き続き設置し、サバ州センター機能に関することや周知方法、具体的な活動内容等について協議を行いました。

サバ州関係者を対象とした知識研修会の開催

サバ州環境局、環境団体、教員等を対象に、日本のセンター機能及び取組の紹介、また地球温暖化の現状理解として「キリバス共和国」を題材にした研修会を開催しました。

秋田市地球温暖化防止活動推進員によるモデル事業の実施

日本での学校向け地球温暖化防止モデル授業の紹介として、秋田市地球温暖化防止活動推進員がサバ州内の小中学校にて環境授業(ワークショップ)を行いました。

日本とマレーシアの高校生による温暖化対策教育プログラムの構築

両国の高校生がワークショップを通じて環境教育プログラムの制作を行いました。制作したワークショップを実際にサバ州内の小中学校で実証をし、ふりかえり活動を通じてプログラムを完成させました。
参加校:マレーシア Taman Tun Fuad高校
    日本 秋田県立秋田北鷹高等学校 科学部(代表生徒3名、引率教員1名)

2

サバ州センター関係者が秋田を訪問

サバ州環境局、環境団体、教育関係者等5名が訪日し、日本国内の温暖化防止センターの役割理解及び啓発手法習得について学びました(平成30年2月5日~12日)。
秋田市では、サバ州センター運営委員会の開催、あきた次世代エネルギーパーク(再生可能エネルギー施設)視察見学、秋田市内の高校で行われた環境講座の見学を行いました。その後は仙台市に移動し、環境省東北地方環境事務所での情報交換のほか、東北で実施されているESD視点の環境教育について学ぶ「東北ESDフォーラム2018」へ参加し理解を深めました。最後は東京にある全国地球温暖化防止活動推進センターにて木場次長より地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)に基づくセンター設置とその役割に関するレクチャーや、全国にあるセンター活動事例を紹介いただきました。

2018
(H30年度)

  • サバ州センター活動定着へ向けての知識習得と重要性理解
  • サバ州でのセンター活動に資する人材育成
  • サバ州センター基盤整備と運営
7

サバ州を訪問し、サバ州センター定着に向けて活動

サバ州センター運営委員等がマレーシア サバ州を訪問し、サバ州センターの活動定着及び関係者の人材育成、またマレーシアの高校生に向けた環境教育プログラム実施を目的に活動を行いました(平成30年7月19日~26日)。

「サバ州地球温暖化防止活動推進センター運営委員会」の開催

サバ州センター運営に関する確認事項、昨年度の事業成果の共有及び今後の実施内容(本邦研修等)に関する協議を行いました。

サバ州関係者を対象とした知識研修会の開催

サバ州環境局、環境団体、教員等を対象に、地球温暖化とその対策に関する知識習得を目的に、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)に関すること、日本の高校生による地球温暖化防止について考えるワークショップ研修会の開催しました。

日本の高校生による温暖化対策教育プログラムの実施

昨年度、マレーシアの高校生と共同で制作したワークショップをサバ州内の小中学校で実践しました。 参加校:秋田県立北鷹高等学校 科学部(代表生徒4名、引率教員1名) 実践校:コタキナバル市及びその周辺の小中学校・高校 8講座 SK Inanam Laut, Kotakinabalu(初等学校)、SMK Beaufort 2, Beaufort(中等学校)、SMK Sanzac, Kota Kinabalu(中等学校)、SMK Putatan, Putatan(中等学校)

関連事業
マレーシア CEEA@SABAH
大量に排出されるごみ

サバ州では、大量に排出されるごみの問題を抱えています。日本国内のように分別回収のノウハウがなく、資源として再利用されるものも含め、ごみとして出されたものはほとんどがごみ処理場へ運ばれます。処理場はごみの山として、衛生環境や周辺の治安などが問題視されています。そこで私たちCEEAは草の根技術協力事業(草の根協力支援型)において国際協力機構(JICA)の委託を受け、秋田市のごみ分別・回収の歴史やノウハウを基にコタキナバル市ごみ分別・回収ガイドラインの策定を行いました。

  • JICA草の根技術協力事業
    「コタキナバル市における廃棄物管理の改善」

    詳しく見る

一般社団法人 あきた地球環境会議
〒010-0912 秋田市保戸野通町7-33 2F
TEL/FAX:018-874-8548

プライバシーポリシーお問い合わせ
Copyright c CEEA 一般社団法人 あきた地球環境会議. All Rights Reserved.