【秋田市推進員】 平成26年度第3回秋田市推進員研修会を開催しました

平成27年1月6日、第3回秋田市推進員研修会を開催しました(参加者75名中、推進員9名)。

本研修会は、秋田県立大学森林科学セミナーとの共催で行われました。

●セッションⅠ

はじめに、国立環境研究所の江守正多氏が、「気候変動リスクと人類の選択 ~地球温暖化対策につながる最新レポート IPCC-AR5を学ぶ~」と題し、講演を行いました。

(※IPCC; International Panel on Climate Change(気候変動に関する政府間パネル)の略称)

江守氏は、地球の表面温度変化のシミュレーション結果(将来予測)など、科学的根拠に基づいた具体的データをグラフで示しながら、地球温暖化の現状と未来について紹介しました。

江守先生1会場

講演後には質疑応答が設けられ、参加者からの「COP21を受けて、日本はどういった削減目標(数値含め)を立てると思うか?」や「温暖化やエネルギー問題に対して、より関心を持たれるようにするにはどうすればいいか?」といった質問に対して、江守氏はそれぞれ「国内だけでなく、海外での削減に協力することも大事だ」「異常気象などを身近に感じることができれば、人々の関心(心配)の度合いが上がるように思う。エネルギーに対しては、電気代など身近なことが多くあるので、これからさらに関心が高くなっていくのではないか」と回答しました。

質疑応答

●セッションⅡ 

続いて、全国地球温暖化防止活動推進センター 事務局長の川原博満氏が、「多彩な推進員活動事例から学ぶ」と題し、講演を行いました。川原氏は、推進員活動を取り巻く現状や国が検討している対策について、他地域での推進活動の具体的事例を交えながら説明しました。

特に、川原氏は、講座を行う際の工夫として、「(1)何を知りたいのか、あらかじめ聞く (2)講座の前に、あらかじめ作業をしてきてもらう (3)相手に合わせて、観点を変えて説明する (4)講座において、質問の多かったものに対しては自主活動で解決策を提案する」という4つのポイントを紹介し、「今後の推進員活動に役立ててほしい」と激励しました。

講演後には質疑応答では、講演内容に関する質問のほか、先進地研修で学んだことや日頃の推進員活動の話題なども挙げられ、今後の活動に向け、有益な情報交換の機会となりました。

セッション2-1セッション2-2

 

研修会後のアンケートでは、参加推進員全員から「理解が深まった」と回答が得られたほか、今後の自身の温暖化対策行動について「役立てられる」と回答するなど、有意義な研修会となったことがうかがえました。

アンケート抜粋

・地球温暖化についての認識が改まった。自分たちが最終的にどの様な社会にしたいかを考えることは、今後の地球環境を考える上でも、とても大切なことだと感じた。

・温暖化問題の難しさを再認識した。もう少し深い内容になると気づきが生まれると思った。私はここまで温暖化問題が見直されている中で、まだまだメディアや政府の情報発信は弱いと思う、今後に期待している。

・今回の研修会は秋田県立大学森林科学セミナーとの共催であったこともあり、一般の方も多く参加されたため、地球温暖化に対する問題意識がより広がることが期待される。

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