廃棄物の処理方法による環境比較ツアー~フロンを中心として~

あきた地球環境会議では,公益信託地球環境保全フロン対策基金(平成24年度)の助成を受けて、【廃棄物の処理方法による環境比較ツアー】を実施しました。
(共催:あきたアーバンマイン開発マイスターの会)

平成24年10月19日に秋田を出発し、フロンガスの破壊工程を有するクレハ環境㈱ウェステックパークで工場見学を実施しました。
クレハ環境㈱では、温水層などを利用してフロンガスを回収し、焼却処分する工程が紹介され、参加者からはフロンの処理量の他に、工場の焼却施設そのものに関する質問が出されました。
工場内の視察では、写真撮影は禁止されていたものの、ロータリーキルンなど焼却施設の 主要施設を見学させてもらいました。

 

工場見学に引き続き、
「フロンの破壊と再生のLCA比較」と題して、
河西 詞朗 氏 (一般社団法人 日本冷媒・環境保全機構 理事)よりご講演いただきました。
河西氏からは、フロンガスの破壊工程および再生工程の技術的な解説をいただきました。
その後、それぞれの代表的な処理工程を対象に、LCA(ライフサイクルアセスメント)に基づく環境影響比較、LIME(被害算定型環境影響評価手法) に基づく社会的費用比較の研究成果を紹介してもらいました。
当日の発表資料をご希望の方は、コチラからご連絡ください
 

続いて、
「「冷蔵庫まるはだか!進化した断熱材!」の体験キットの活用法」 と題して、
高橋 宏光 氏 (インプレッション 代表)より、あきた地球環境会議が作成したツールについて、その取り扱い方法、普及啓発資料に関する活用方法について解説していただきました。
体験キットについては、コチラを参照下さい。
 

翌10月20日には、
「フロンと社会・産業界、回収と処理工程の課題」と題して、
瀬下 裕 氏 (一般社団法人 オソン層・気候保護産業協議会 シニアコーディネーター)より、ご講演いただきました。
瀬下氏からは、フロンガスに関する法律や、業界団体の意向、回収現場の職員の心理など、多岐にわたる情報が提供されました。
また、特に事業者が所有する冷蔵・冷凍庫の所在や年式などの把握が困難であり、今後これらを効率的に情報収集する仕組み作りが課題であるとの考えも示してくれました。
当日の発表資料をご希望の方は、コチラからご連絡ください
 

瀬下氏の講演の後、「アクアマリン福島」へ移動し、水族館のバックヤードツアーに参加しました。
ここでは、多くは水族館を支える設備についての話でしたが、その中でも冷水製造装置などフロンを使用した機器が現場で稼働している様子を伺うことができました。
 

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