平成26年度【フロン】フロン回収・処理工場視察による研修会の報告

あきた地球環境会議では、強力な温室効果ガスである「フロン」を知って学んで、地球温暖化を考える1泊2日のバスツアーを開催いたしました。
公益信託地球環境保全フロン対策基金(平成26年度)の助成事業。
(共催:あきたアーバンマイン開発マイスターの会)

■一日目の内容■
視察① 家電(冷蔵庫やエアコン)のフロン回収と処理
視察② 自動車のフロン回収
■二日目の内容■
学習会① 講演「改正フロン法に基づく新たな取組の概要」
学習会② 講演「フロン関連事業の今後」

 

【一日目~フロン回収・処理工場視察~】
開催にあたり、あきた地球環境会議の東海林よりフロンバスツアーの概要説明と、
子ども向けに作成したフロン啓発用パンフレットやワークブックを紹介をしました。 DSCN1276

 

 

 

 

 

 

続いて、フロンを回収しているエコリサイクル株式会社の代表取締役常務の谷口浩治さんと、回収したフロンを破壊しているエコシステム秋田株式会社環境処理課の森田宜典さんから、それぞれ会社の事業内容についてご説明いただきました。
DSCN1291

 

 

 

 

 

その後、視察見学した株式会社エコリサイクルは、家電リサイクル事業を実施しており、平成14年6月から第1種フロン類回収業者登録をしています。ここでは冷蔵庫とエアコンのフロン回収作業を視察見学しました。
DSCN1369DSCN1373

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで回収されたフロンはパイプを通り、隣接するエコシステム秋田株式会社にて高温破壊処理されています。

 

次に伺ったオートリサイクル秋田株式会社では、自動車のフロン回収を実施しています。あいにく視察当日は自動車のフロン回収は行われていませんでしたが、エコタウンセンターのボランティアの黒澤さんから回収についてご説明いただきました。
DSCN1454DSCN1425

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【二日目~学習会~】
「改正フロン法に基づく新たな取組の概要」と題して、経済産業省製造産業局化学物質管理課オゾン層保護等推進室企画係長 田村富昭さんからご講演いただきました。改正フロン法は、フロン製造から廃棄までのライフサイクル全体にわたる包括的な対策として、冷媒の管理者(機器のユーザー)による判断基準や漏えい報告等があらたに加わりました。今回は来年の施行に伴い、その概要についてご説明いただきました。
DSCN1507

 

 

 

 

 

 

続いて「フロン関連事業の今後」と題して、阿部化学株式会社(静岡県焼津市)代表取締役社長 阿部裕之さんからご講演いただきました。阿部化学株式会社は全国で五カ所しかない再生事業所の一つとして、フロン類全般の再生、破壊、資源化等の適正処理を実施されており、その取組についてお話しいただきました。また事業主として経営の観点や、フロン類の組成について参加型のレクチャーもありました。
DSCN1588

 

 

 

 

 

 

今回のアンケートによる本研修会の満足度調査からは、参加者の高い満足度が得られました。フロンに対する意識変容はもちろんのこと、参加者による秋田県内での講演会やイベント、各種学習会での普及啓発への展開が期待されます。

カテゴリー: CEEA事業, フロン啓発事業, 新着情報 パーマリンク