『気候変動対策×主権者教育』プロジェクト~みんなで描く、にじいろ未来~
①環境視点の主権者教育を通じて、社会参画に必要な主体性や判断力を養い、多様な地域課題に対する意識を高め、解決に向け行動できる人材を育成する。
②環境マニュフェスト作成や模擬選挙の体験を通じて、選挙や政治に関心を持たせ、社会の一員として自ら考え投票することの意義を理解する。
■実施内容
【実施校】
秋田市立秋田商業高等学校(エコロジカルビジネス班)
秋田クラーク高等学院
【プログラムの流れ】
(1)講義「地球温暖化の原因や気候変動について」 1コマ
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第 5 次評価報告書を中心とした科学的根拠に基づく現状と、秋田市における地球温暖化の影響及び対策について解説
(2)グループワーク「環境マニフェストの作成」 2コマ
ワーク①気候変動対策メニューを考え、まとめる
自分の高校でできる気候変動対策のメニューをグループ内で考え、最終的にワークシートを用いて項目別(節電・省エネ、登下校、発電など)に整理する
まとめた内容を黒板に写し、主張に賛同を得られるような根拠を考え、政党の主張演説(政策の発表)の準備を行う
講師:秋田北鷹高等学校 東海林拓郎先生
ワーク②政策の発表、質疑
政策の発表と質疑応答を通じてマニフェストを完成させる
1)各政党の代表者が政策の発表を行う
2)他政党に対し、意見や質問を投げかけ、受けた側はそれに対して、回答(主張)を述べる
3)他政党からの意見等を参考にして自分たちの主張を見直し、環境マニフェストとして完成させる
(3)模擬選挙 1コマ
選挙に参加する生徒に架空政党の環境マニフェストを伝え(校内演説、資料配布、校内掲示)、校内投票会場に投票箱・記載台等を設置し、校内模擬選挙を行う。
※秋田市選挙管理委員会の協力で、投票方法を説明いただき、実際の選挙と同じ投票箱・記載台等を使用
(4)実行計画の作成、ふりかえり 1コマ
模擬選挙の集計結果を示し、選ばれた政党の意見を確認した後、取組む内容を整理し実行計画シートにまとめる
全体のふりかえりとして、講師及び主催からまとめのコメント(18歳から社会を変える力を得ることにも触れる)の後、アンケート記入を行い終了
■アンケート結果(抜粋)
全体を通しての感想
・自分の出した意見がアピールポイントになったことがとても嬉しかったし、他の人の意見が沢山聞けて視野が広がった。
・実際のやり方で選挙を行えたのが良かったです。また、どのように実現させるか自分たちで考えてみるのが意外と難しかったです。
・模擬選挙が楽しかった。もうちょっとマニフェストを練った上で選挙にのぞみたかった。普段関わらない人と相談したり話し合ったりして、学年の絆も深まったと思う。
・環境問題に積極的に発言し、内容の濃い話し合いになった。
・自分から何かを発信したり何かを支持したりすることの面白さが知れてとても楽しかったです。
・頭が柔らかいうちに、今からたくさん案を出して小さなことから始めていけたらなと思った。また自分が関係ないと思っている人たちに地球の深刻さを知り、分かってほしいと思った。
・グループで色々な案を考えるのが楽しかったです。選挙に全然興味がなかったけど、この授業を通して興味を持つことができた。
・学校も一つの小さな社会だと思いました。私たちの一つ一つの考えが、将来的に国を動かしていくと分かり、もっと積極的に考えていこうと思いました。
・私は投票が一番印象に残っています。実際に投票に行くときのやり方や、選挙権の大切さを改めて知りました。
・自分の住んでいるところが今の状況よりもっと良くなるという希望があるならば、その希望を取り逃がしてはいけないと今日の模擬投票を通じて思った。
・党の意見に賛否があったので自分の考えを投票で示さなければいけないと思った。
・地球環境についてよりくわしく知ることができました。選挙の仕方が分かって、今後自信を持って選挙に行くことができると思います。
・この授業を通して、選挙のこと、環境問題のことが沸き私達も意識しなければならないという実感が付きました。
・はじめての選挙緊張しましたが、先生方の話を聞いてしっかり取り組むことができました。自分ができそうなことはしていきたいと思います。
・講座では、地球環境について、理解することができた。模擬選挙は、はじめての体験で少し緊張したが、投票の仕方を理解できたので良かった。
・選挙への意識が高まった。意外とかたくるしくないことが分かった。
・皆に支持してもらえるようなことを考えるのが難しかった。一票の大切さが分かった。
・自分が投票するかしないかで結果が変わるので、投票は大切だと思った。