Touch & Feel the Freon! ~学習ツール完成~

あきた地球環境会議では,公益信託地球環境保全フロン対策基金(平成24年度)の助成を受けて,フロンに関する学習ツールを開発しました.
「冷蔵庫まるはだか!進化した断熱材!」 と題されたこのツールは,断熱材の製造にフロンが使われていた頃の冷蔵庫と,イマドキの断熱材の性能の違い(進化)を,目で,肌で感じることができるものです.
目で見る部分については「熱画像(サーモカメラ)」や「温度計」を利用し,肌で感じる部部は直接ツールに触れて暖かさの違いを体験してもらえるようにしています.
パネルの解説と併せて,以下の点を学習してもらうのが狙いです.

  • フロンはオゾン層破壊物質であり,強力な温室効果ガスでもあること
  • 昔の冷蔵庫の断熱材と冷却装置にはフロンが使われていたこと
  • イマドキの冷蔵庫には,フロンを使っていない断熱材と冷却装置が搭載されていること
  • 冷蔵庫からフロンガスが漏れたときのインパクト
  • 昔の冷蔵庫を捨てる時は「家電リサイクル法」に則って,正しく捨てなること

今回,製作したパネルは・・・コチラ!
(ご覧になるには、Adobe Readerが必要です)
(パネルの1枚目)

平成24年6月2日(土)に開催された「環境展・水道ふれあいフェア(秋田市)」のブースに出展しました.
(「環境展」の様子,右のランプが体験キット)
(硬質ウレタンフォーム側の熱画像.約20℃)

(真空断熱材側の熱画像.約20℃)

電球の近くは約50℃です(熱画像の白~赤い部分).
硬質ウレタンフォーム,真空断熱材とも電球からの熱を約30℃シャットアウトしているのがよくわかります.
ただし,断熱材の厚さの違いは一目瞭然(硬質ウレタンフォーム:80mm,真空断熱材:5mm).

断熱材が,進化していることが良くわかります.
このような違いを体験してもらった後,パネルを使って,硬質ウレタンフォームの作成にフロンが使われていた時代があることから,古い冷蔵庫を捨てる際は,こうした断熱材からのフロン漏れを防ぐ必要性に触れ,正しく「捨てる」ことの重要性につなげます.
今回出展した環境展でも,来場者の方々に以上のような流れで説明させてもらいました.

本体験キット,パネル,熱画像カメラ(サーモカメラ)は,各種環境イベントや環境講座等での利用を目的としています.
これらの貸し出しや,出前講座を希望される方は,ご連絡ください

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