脱炭素経営を実践プロセス:2. 測る(現状把握・削減ターゲットの特定)

01. なぜ「測る」が必要なのか

公的な指針では、主に以下の4つの必要性が強調されています。

① 削減ポイントの特定(コスト削減)
排出量を数値化することで「どこにムダがあるか」が見えるようになります。

② 取引先からの「選別」への対応
現在、大手企業は自社だけでなく、サプライヤー(取引先)にも排出量の報告を求めるようになっています。

③ 金融機関や公的支援の「優遇」を受ける
低利融資や補助金の申請において、排出量の算定結果が「エビデンス(根拠)」として求められます。

④ 企業価値と採用力の向上
「〇〇トン削減した」と具体的な数字で示すことは、対外的な信頼に直結します。

 

02. 排出実態の「見える化」からスタート

CO2排出量は、日々の電気・ガス・燃料の使用量に、国が定めた係数を掛け合わせることで算出できます。

①排出量を出すためのステップ
データの収集:1年分の電気代、ガス代、ガソリン代などの使用量をまとめます。
計算の実施:使用量に「排出原単位(係数)」を掛けます。
現状の把握:どの拠点や設備で、どのくらいの排出があるのかを整理します。

②算定ツールの選び方
自社の状況に合わせて、以下のいずれかの方法で「見える化」が可能です。

【行政・団体の簡易ツール】
商工会議所や自治体が配布しているExcelシートやWeb上の無料計算機です。
温室効果ガス排出抑制計画書制度(秋田県)
温室効果ガス排出量 算定・報告・公表制度(環境省)
CO2チェックシート(日本商工会議所)

【民間企業の算定クラウドサービス】
データの自動取り込みや、Scope1〜3といったサプライチェーン全体の分析、報告書作成まで自動化したい場合に有効です。
サプライチェーン排出量算定について(環境省)

 

03. 「どこをどう減らすか」を明確に(専門家による診断)

「どこから手をつければいいのか分からない」「今の設備は本当に無駄が多いのか?」
そんな疑問に、エネルギーの専門家が客観的な視点で答えるのが「省エネ診断/脱炭素診断」です。専門家が事業所の設備の稼働状況、エネルギーの使用実態を直接調査し、具体的な運用改善や設備投資等の提案を行います。

省エネお助け隊/経済産業省(省エネ診断)

一般財団法人 省エネルギーセンター(省エネ最適化診断診断)

<県内の診断窓口>

脱炭素インフォメーションあきたOffice(省エネお助け隊/あきた脱炭素診断)
(事務局:一般社団法人あきた地球環境会議/秋田市地球温暖化防止活動推進センター)

あきた省エネプラットフォーム(省エネお助け隊)
(事務局:株式会社あきぎんリサーチ&コンサルティング)

 

04. 削減に向けた「脱炭素ロードマップ」の策定

課題(診断結果)が明確になったら、次は「いつ、どの設備を、どの資金で更新するか」という具体的な計画を立てます。計画があることで、単なる「努力目標」が、全社で取り組む「経営計画」へと変わります。

 


脱炭素経営を実践プロセス:1. 知る(情報収集・方針の検討)

脱炭素経営を実践するプロセス:2. 測る(現状把握・削減ターゲットの特定)

脱炭素経営を実践プロセス:3. 減らす(削減計画の策定と実行)

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