平成25年度【フロン】フロン再生処理工場視察研修会のご報告

あきた地球環境会議では,公益信託地球環境保全フロン対策基金(平成25年度)の助成を受けて、【フロン再生処理工場視察研修会】を実施しました。
(共催:あきたアーバンマイン開発マイスターの会)

平成25年10月25~26日フロンガスの再生処理を行っている㈱クリエイト(埼玉県)の工場視察、改正フロン回収破壊法を中心とした学習会を実施しました。

【一日目~フロン再生工場視察~】
㈱クリエイトは、一般社団法人日本冷媒・環境保全機構から冷媒フロン再生事業所の第一号として認定された事業所で、約20年前間フロン再生事業に携わってきています。 

また、ここでは、蒸留精製によるフロン再生処理の他(処理能力:30t/月)、フロンの焼却による破壊処理も行っています。ただし、現状では、再生:破壊の比率は、1:9 と破壊処理の割合が高くなっているとのことでした。
再生処理の大まかな工程は、
(1)回収されたフロンの品質検査 → (2)蒸留処理 → (3)脱水処理 → (4)ボンベへ充填
となっています。
※ (1)回収フロンの品質検査では、99.8%以上の品質で再生処理に回されるようです。

   

【二日目~学習会~】
一般社団法人オソン層・気候保護産業協議会から瀬下裕さんを講師に迎え、「フロン回収・破壊法改正の要点と課題」と題してご講演いただきました。
講演の中で、瀬下さんからは、「フロン回収・破壊法」の改正に携わった際のご自身の意見や改正に反映された点などが紹介されました。

 

続く、あきたアーバンマイン開発マイスターの会の桜田慎一郎さんから、「秋田県内のフロン関連情報の整理」と題した発表では、フロンの回収や漏えいに関する各機関が出している統計データのうち秋田県がかかわっている資料をまとめて紹介していただきました。

 

最後に、一般社団法人 あきた地球環境会議 福岡真理子より、「フロン対策波及効果への期待」と題して、秋田県内におけるあきた地球環境会議の実働紹介や、本研修会参加者への期待等を述べさせたもらいました。

アンケートによる本研修会の満足度調査からは、参加者の高い満足度が得られました。
参加者のフロンに対する意識変容はもちろん、秋田県内での講演会やイベントでの普及啓発活動が期待されます。

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