【地域版ESDプログラム】大仙市立清水小学校で講座③(11/25)を実施しました。

環境省では、「平成26年度 持続可能な地域づくりのための人材育成事業」として、
ESDの視点を取り入れた環境教育プログラムを作成し全国47都道府県において、
 各地域の自然環境や歴史・文化などの特性を生かしたプログラムへと改良しながら学校現場での実証事業を行います。
 秋田県では、大仙市立清水小学校6年生の児童を対象に、世界中で拡大している森林伐採等の環境破壊で影響を受けている生物の中から、絶滅危惧種のオランウータンを題材に、人間と生き物の関係を理解し、持続可能な社会について学ぶプログラム「地球の仲間とつながろう 森の人オランウータンと生きる喜びを!」の実証を行いました。
 海外の環境問題に対し、日本の自分たちができる事や、豊かな自然と生き物を守る為の仕組みの構築を考える内容とし、将来目指すべき地球の姿や社会の実現に向け、主体的に取り組む力を習得することを目的に、前4回の講座を実施しました。

第3回目「パーム油を通して社会のルールを考えてみよう」の講座の報告です。

11月25日(火)大仙市立清水小学校下浜小学校6年生18名を対象に、世界のパーム油について生産量等の現状と人間生活での必要性について学び、自分たちのできる事を考える講座を開催しました。(講師:CEEA 福岡真理子)
はじめに、スライドを通して、世界や日本のパーム油市場について理解を深め、熱帯雨林と私たちの生活との結びつきが強いことを学びました。そして、世界の動向として、WWFが中心となり「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)」が設立された事について、絶滅危惧種の保護と社会ルールの両立についてDVD等で学習しました。
持続可能な社会のしくみ構築についてのワークを通して、自分たちにできることを考え、みんなで共有しました。
そして、第2回目の講座に続いて参加してくれたマレーシア留学生から、再びマレーシアの文化や環境について学ぶ時間を設けました。子どもたちは事前に用意した質問メモを持ってたくさんのことを学びました。最後は全員でマレーシア・コタキナバルの歌をうたって交流を深めました。

パーム油について学ぶ パーム油に関する世界のルールを知る

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【子どもたちの共有を抜粋】
・パーム油は身近ないろんな製品にふくまれていることが分かりました。
・あと8%しかないオランウータンをWWFのように保護し、人のように自由にくらせるようにして住みか(自然)をこわさないようにしたいし、みんなにもそのルールを呼びかけていきたいです。
・人間が悪くした環境は人間が自分たちが良くできるのでこれら環境を守りたいです。
・パーム油を使い過ぎない等の消費者にできることがたくさんあるので、周りの人にも教えて、ちいさなことから頑張っていきたいです。
・自然をこわしてしまうのも、人間だけど、自然を守ることができるのも人間なので、人間が守っていかなくてはならないと思いました。
・WWFのような活動をもっと進めて動物と人間が一緒に暮らせる世界になればいいと思います。
・動物達が生活していくのに必要な木を人間が伐採して、身の回りにある物に使われていることが分かりました。そのせいで動物たちの数が減っていることを知ったので自分なりに行動して動物が共存していける日が来るといいなと、強く思いました。

■すべての実施内容はこちら(清水小学校・大森山動物園で実施)
第1回 ゲームを通じて、動物の気持ちになってみよう(シンパシーWS)
第2回 世界でおこっている現実~絶滅危惧種・オランウータンが教えてくれること
第3回 パーム油を通して社会のルールを考えてみよう
第4回 地球の仲間たちの声を聞こう!

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