【地域版ESDプログラム】大仙市立清水小学校で講座②(11/17)を実施しました。

環境省では、「平成26年度 持続可能な地域づくりのための人材育成事業」として、
ESDの視点を取り入れた環境教育プログラムを作成し全国47都道府県において、
各地域の自然環境や歴史・文化などの特性を生かしたプログラムへと改良しながら学校現場での実証事業を行います。
秋田県では、大仙市立清水小学校6年生の児童を対象に、世界中で拡大している森林伐採等の環境破壊で影響を受けている生物の中から、絶滅危惧種のオランウータンを題材に、人間と生き物の関係を理解し、持続可能な社会について学ぶプログラム「地球の仲間とつながろう 森の人オランウータンと生きる喜びを!」の実証を行いました。
海外の環境問題に対し、日本の自分たちができる事や、豊かな自然と生き物を守る為の仕組みの構築を考える内容とし、将来目指すべき地球の姿や社会の実現に向け、主体的に取り組む力を習得することを目的に、前4回の講座を実施しました。

第2回目「世界でおこっている現実~絶滅危惧種・オランウータンが教えてくれること」の講座の報告です。

11月17日(月)大仙市立清水小学校下浜小学校6年生18名を対象に、マレーシアのオランウータンが森林伐採により生息地を失い、絶滅危惧種となった経緯を知り、私たちができることについて考える講座を実施しました。(講師:佐藤英明氏)
始めに、スライドを使ってマレーシアの気候風土の特徴やオランウータンのくらし、現在の個体数等について学びました。そして、平和に暮らしていたオランウータンの森を人間が伐採し、アブラヤシプランテーションとしていること、そこから収穫されたパーム油が私たちの身近な商品に関係していることを知りました。
後半は、授業に参加してくれたマレーシア留学生のみなさんから、マレーシアの紹介や、環境問題についての発表してもらいました。子どもたちはマレーシアに興味を持った様子でたくさんの質問をしていました。
最後に、授業で学んだことや、人間と生き物の関係について考えたことをワークシートにまとめ、共有しました。

オランウータンがなぜ絶滅危機?3 秋大留学生からマレーシアについて学ぶ1

【子どもたちの共有を抜粋】
・オランウータンが、92%絶滅して8%しかいないということにびっくりしました。
・オランウータンが少しでも生きていられるように、自分たちも協力していきたいです。
・オランウータンのことや自然のこと、今の地球のことがよくわかりました。これからも自然や地球をこわさないように呼びかけしたいです。
・ぼくはイバラトミヨ以外にも他の生き物を守る活動をしたいと思いました。
・オランウータンの住みかが日々少なくなっているのは初めて知った。絶滅しそうな動物の住みかを守っていきたい。
・動物も、人間も植物も、みんな同じ大切な命だから、自分たちの好き勝手でなく動植物のことも考え過ごしたいです。

■すべての実施内容はこちら(清水小学校・大森山動物園で実施)
第1回 ゲームを通じて、動物の気持ちになってみよう(シンパシーWS)
第2回 世界でおこっている現実~絶滅危惧種・オランウータンが教えてくれること
第3回 パーム油を通して社会のルールを考えてみよう
第4回 地球の仲間たちの声を聞こう!

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